あお

ASKAさんの生き方とつづる言葉が好きな会社員がテーマもなくひたすら日常を残すだけの日記

タクシードライバー

こんなに面倒をみてくれるタクシードライバーがこの世に存在したのかっていう出来事。

昨日、早朝8時発の便で沖縄に来たんだけどバスの時間が合わなくて目的地までタクシーに乗ったの。タクシーって乗客を乗せる順番があるのは分かっていたんだけど、先頭車両が大型だったから気が引けちゃって2番目に待機している小型に乗り込んじゃった(^人^)

個人タクシーだったんだけど、なんかねホッコリ。デニーさんのいる沖縄でしょ?めちゃくちゃみんなコロナってものに敏感でさ。みんなマスクマスクマスクマスク、消毒消毒消毒。ドライバーさんももれなく。快晴だけど湿度82%の沖縄でタクシーの窓は開けてるし、クーラーがあんま効いてない。“感染対策バッチリさぁ〜”なんだけど、乗り込んで10分経っても汗が引かなかった。感染対策やってるのにドライバーさんを囲んでいるビニールが大小様々つぎはぎチックで、それを錆のついたカラフルなクリップが繋ぎ止めてる感じ。精一杯の自作シートをみて一気にドライバーさんのことを愛おしく感じた。

このドライバーさんから、私の中で一生忘れることができないぐらいの優しさをもらうなんてね。乗り込んですぐ、行き先を告げたら「少しでも安い方で行こうねぇ⤴️」わかるかな?沖縄のイントネーション。車の中でいろんなお話をしていくうちに、ちょっとした観光タクシーみたいになっちゃって。尖閣諸島のことや米軍基地のこと、私たちが知ることのない裏話や沖縄の名所のこと。まったく会話が途切れることがなかった。

絶滅危惧種ヤンバルクイナがどうしてそんな名前になったのか。聞いた時にはね、めっちゃためになったと思って頭の中に入ってたのよ。あとでクイズみたいにだされて、「ヤンバルクイナの特徴は?」って言うもんだからとっさに、「飛べない鳥」って答えたら「鳴かないさぁ〜」みたいな(。-_-。)鳴かない鳥だと鋭いツッコミいただいた。

そんなこんなで、「また、今日那覇市内に戻るの?」って聞かれたから、戻るけれども何時ごろになるのか未定だって話したの。「動きがわかったら電話しなさい」って名刺もらって。この辺をゆっくり流してるから気にしないでとりあえず電話だけかけてきなさいって。

タクシー代金も500円安くしてもらって、降りてから1時間半後、お礼のために電話をかけたらなんと近辺に居てくれたの。

「気にせんでいいさぁ」みたいな。断ったんだよ。現在地から徒歩2分のショッピングモールで買いたいものもあるからって言ったのに、その徒歩2分すら乗せて、さらにそこから買い物が終わるのを待っててあげるよって。ドライバーさんを待たせるのが悪くて、必要最低限のものを小走りで買い漁って、何を飲むのかわかんないからコーヒー、お茶、炭酸をドライバーさんに買って。←「コーヒーだけもらっとこうね」ってコーヒーをチョイス。

あっ、でもね、タクシー乗り込んで15分は汗が引かなかった。これは守るさぁ。

那覇市内に向けて違うルートでまた名所の説明を受けながら戻ってきた。「国際通りに行くにはココを目印によ。コンビニは、ココを曲がってよ」ってホテルの近くの穴場も案内してくれて。行きよりもさらに安くなった代金をお支払いしてお別れ。

「元気でよ。今度は観光名所をレンタカーで回りなさいよ〜。また来てよねぇ」って。観光タクシーに乗り込んでいたのかと思うような1日。こんなあったかい気持ちになれるとは思わなかったよ。

話の中で、修学旅行生をタクシーに乗せて案内もしているって言ってたから、物珍しそうに質問する私が修学旅行生たちと重なったのかな。

私、結果的にはドライバーさんを5時間近く拘束しちゃってた。

この時代、今の世の中で人の優しさをこんな形で感じることができた私は幸せだ。