20代前半ぐらいの高身長、ダボッとしたジーンズにスウェット、ニット帽を被った男性が片手をポケットに入れながら目の前の横断歩道を仲間数人と軽い足取りで渡って行った。身長の高さと綺麗な顔立ちが目を引く。
ほんの数秒後、渡りきったはずの彼が横断歩道を引き返して来たからつい目で追ってしまった。
西新バスセンター前の横断歩道は人通りも多かったけど、ほぼみんな渡り終わって信号が点滅をはじめてる。
道路左側から帽子・マスク・スプリングコート・杖・明らかにサイズオーバーの靴を履いたおばあちゃんがゆっくりと横断歩道の真ん中あたりを歩いてる。数歩、歩いては止まる。数歩、歩いては止まる。
そこへ登場。引き返して来た青年は、そのおばあちゃんに声をかけて背中にそっと手を添えながら歩調を合わせて横断歩道を渡りきった。あまりの自然な動きに孫かなって思ったほど。
でも、渡りきった後は頭を下げて二手に分かれて歩き出した。やっぱ、孫じゃないんだ。
数メートル先で待ってる仲間のとこへ走って行く彼を見守ったところで信号が青に変わった。
あの優しさに包まれた時間、釘付けになっていたのは私だけじゃないと思うんだ。もう母親目線で泣きそうになったぞ。
こんな優しい人たちが生きる世界を未来を奪われたくないな。
あのおばあちゃん、とてもオシャレで品のある雰囲気だったんだけどあのオーバーサイズの靴だけがどうしても違和感。歩くたびにかかとが顔を出すほど大きかった。認知症じゃないだろうか、外反母趾なのか、靴だけが若い方の履くようなデザインだったから娘さんやお孫さんの靴なんだろうか。運転しながらそんなことを考えてた。
そして今朝、数ヶ月ぶりに夢で母さんに会えた。めっちゃくちゃ嬉しかったー。姿を見ることはなかったけど、声や口調がまるで隣にいるような生々しさに夢なのか目が覚めてたのか自覚はないけど“嬉しい〜”って言いながらニコニコしてる自分のことはわかった。
母さんとの会話は数秒だけだったんだけど、言いたかった気持ちを伝えたんだと思う。勝手に口から出たんだもん。
母「お線香もういいよぉ」
私「どうして?」
母「そこにお金使わないで、そのお金ちょーだいよ」(笑ってる母さんの声ww)
私「ねぇ、たっちん」
母「ん?なぁに?」
私「大好きよ。ありがとう」
ここで目が覚めたのかな、、、。目が覚めてこの言葉を口にしたのかな。それすらも不明。
この夢にどんな意味があるのかなんてもういいや。
ただただ幸せで嬉しい気持ちに満たされた朝だった。断られたけど、起きてお線香あげちゃった。
もしやこの線香のニオイがダメなのか?笑
使い終わったら、また、無添加無香料の雷山線香にしますので( ̄▽ ̄;)
ここにも優しい時間が流れてた。