あお

ASKAさんの生き方とつづる言葉が好きな会社員がテーマもなくひたすら日常を残すだけの日記

分岐点を共有した私

日常は、きっと縁で繋がった人たちでまわっているんだろうけど、
『不思議な縁』などと特別視したくなる出会いがある。
 
その不思議な縁で出会った友は、会話の中で「ASKAさんの…」「そういえばASKAさんが…」

そういうと必ず

「いやいや、ASKAさんじゃなくて、飛鳥さまやろ!はい訂正~」と宍戸譲ばりのチッチッチッというしぐさと同時に私に言い直しを命じる。
 今で言うと、IKKOさんのどんだけぇ〜の仕草が伝わるのか…。


そんな彼女との出会いは、社員募集から始まった。
 
社員応募者の名前を見たとき、どこかで見たことのある名前だなぁと引っかかっていたが結局、思い出せずにいた。


数日後、応募書類が到着し、職務経歴を確認して彼女が誰であるのか気付いた。
 
〝書類選考自動通過〟的な勢いで、面接に来てもらうために電話をかけた。
 
私は、面接に同席をしなかったが、面接の席で彼女が志望動機を述べた際に、私と一緒に仕事がしてみたかったと言ってくれたそうだ。

私とやり取りをしている当時、私がFAXの隅に一言メッセージを入れていた内容を口にしたようで、面接の席から笑い声が漏れていた。

 

彼女とは、取引先として電話やメール、FAXなどで半年ほどやり取りをした間柄だった。

そのあと、彼女はその会社を辞め、他の会社で4年ほど勤務をし、新たな就職先を探す中で当社を見つけてくれたのだ。
空白の期間が4年以上。
 
WEB求人の中では、知名度の高い媒体で社員募集をかけた。

その募集原稿の中で、企業から応募者への質問ができる項目がある。
一般的には、質問をすると応募者にとってハードルが高くなるため設定しない企業がほとんどだということだったが、原稿を作成する時に私はこそっと質問を設定しておいた。
 
「最近、一番笑った出来事は何ですか?」
「あなたが一番大切にしているヒト・モノ・コトは何ですか?」
 
彼女は、この質問に心を掴まれたらしい 笑
 
人柄を知りたかったのだ。
大企業で何十人もオフィスに社員がいるなら求めるところはそこではなくなる。
ただ、数名しかいないオフィスの中に新しく迎え入れる時には、仕事のスキルよりも社内の雰囲気に合うかどうかが優先になる。
結局、満場一致で彼女が新しい仲間に加わった。
 
退職するまでの彼女の存在・仕事ぶりはとんでもなかった。

 
その彼女が生まれも、育ちも、結婚してからもASKAさんのご実家と同じエリアに住んでいるのだ。
 
キャッチフレーズは

【ジャニヲタまであと一歩】

生粋のジャニーズ好き。
入社初日に持ち込んだ私物の一つがジャニーズだった。
それを見たら、話を振らないわけにはいかない。
 
彼女のヲタまであと一歩の出発点は、光GENJIだ。
ビジュアルよりもテレビ越しに聞こえてきた歌に惹きこまれた小学生。
中学生になりその大好きな曲を作ったのが飛鳥 涼さんだと知ることとなる。
 
『飛鳥さんちがこの辺らしいあの辺らしい…』と学校中で噂になり、
朝礼では「家を探すとか迷惑を掛けることは絶対にやめるように!!あんたたちASKAさんに嫌われるよ」と先生方から通達があったというほど。
 
彼女は飛鳥さんのことを光GENJIに出会わせてくれた、ひいてはジャニヲタの道を作ってくれた恩人・神様だという。

だから、さん付けなんてもっての外!失礼よ。と言い直しを命じるのだ。

 

もちろん、Liveにも参加していた。

ASKA〜、チャゲさぁ〜ん」と黄色い声が飛び交う中で、「1人ステージのお2人に手を合わせたけん。神さまやけんさ」と笑いながら話してくれた。


とにかくおもしろい。
機転が利き、場の空気を察知でき、決して人を不快な思いにさせない気遣いができる素晴らしい女性だ。

 

もちろん、言い直しをさせられて私が喜んでいることをわかってのこと。


相手を気持ちよくさせるツボを瞬時に感じ取れる能力は生まれ持ってのものなんだろうか。

 

そんな彼女が出産を機に退職することになったわけだけど、最後の挨拶で

「この会社の仲間に入れてもらえたことが、私の大きな分岐点なりました」

そう言った。

 

分岐点…そういうことよ。

共有できた私も同じだ。

 

ASKAさんのブログから思い出した。